鉄腕アトムって実現可能かしら.

朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイトより
ロボット―鉄腕アトムはいつやってくる?

[掲載]2006年06月25日
[評者]木元俊宏

 W杯での人間チームの苦杯を横目に、このほど独ブレーメンで開かれたロボットのサッカー世界大会「ロボカップヒューマノイド(人間型)リーグでは、日本の「チームオオサカ」が04、05年に続き3連覇。頼りになるぞロボット、やはり日本のお家芸――というわけで産業用からホビーまで、根強い関心を背景に盛んなロボット関連書をいくつか。

 高橋智隆著『ロボットの天才』は、京都大の学内ベンチャーでロボットの技術開発・製作・デザインを手がけるクリエーターが、その歩みと思想を語る。「メカ好きの父ちゃん」だけを相手にしていてはロボットは家庭に入っていけない、など技術論を超えた視点が随所に。大和信夫著『ロボットと暮らす』も、同じくロボットベンチャー企業を率いる著者が、家庭用ロボットに求められるコンセプトを縦横に論じる。その中に、ロボットが飽きられないためには気まぐれさも必要、という指摘があるが、ちなみに星新一著のSF集『きまぐれロボット』(角川文庫)もこのほど再刊された。

 中山眞著『ロボットが日本を救う』は、産業用ロボット製造大手の安川電機の会長が、文学作品に登場したロボットや、草創期の実用ロボットの歴史などに触れつつ、今後の技術や市場の姿を展望する。

 大学やメーカーの研究者たち9人が、それぞれの手がけるロボット開発のあらましをわかりやすくまとめているのが、PHP研究所編『大人のための「ロボット学」』。一世を風靡(ふうび)したソニーのペットロボット「AIBO」も登場するが、本書刊行後、同社がその製造を中止したのは実に残念だ。

 他にも『岩波講座 ロボット学』(全7巻、岩波書店)などの専門書から、実際に製作する方法の解説書まで様々。これらの本に通底するのは、現代にはまれな、とことん前向きな未来への夢だ。

ロボットが本当に実用化されるにはまだまだ壁がたくさんあると思います.ロボット自体の動き,安全性の実現ももちろんですし,もしかすると法整備も必要になるのではと思います.

ロボットは研究分野としてはまだまだ若いらしいですから,これから発展する部分もたくさんあるのだと思います.いろいろな技術を集めていかないと実現できないロボット.面白いです.