作った人は純粋でも...

asahi.comから

ウィニー開発者、元東大大学院助手に懲役1年求刑 
2006年07月03日19時37分

 ファイル交換ソフトウィニー」の開発者で、著作権法違反幇助(ほうじょ)の罪に問われている元東大大学院助手金子勇被告(35)に対する論告求刑公判が3日、京都地裁氷室真裁判長)であった。検察側は「違反行為を助長するためにつくられており、著作権者の利益を無視した身勝手極まりない犯行」として、懲役1年を求刑した。

 検察側は論告で、ウィニーが匿名で著作物を送受信できる点について「高度の匿名性で(利用者に)摘発を免れ得るとの安心感を与えた」と指摘。「インターネット社会での無政府状態を引き起こすもので、社会的影響は深刻だ」と述べた。

 金子被告は公判で、「開発は技術的な興味からで、著作権侵害の意図はない」と述べ、無罪を主張している。弁護側の最終弁論は9月4日午後1時半から開かれ、結審する予定。

 起訴状や論告によると、金子被告は02年5月から、ウィニーをインターネット上に公開し、男性2人=いずれも著作権法違反罪で懲役1年執行猶予3年の判決が確定=が映画やゲームソフトなどの著作物を不特定多数の人に送信する手助けをしたとされる。

単純に技術的な興味だけで開発したりしてはいけないようです.利用者のモラルだけに頼ることもできないようです.ソフトウェアも設計段階から法律も含めて考えないといけない時代のようです.

こういったツールは使い方次第で良い物にも悪しき物にもなってしまいます.まあいいだろうと著作権を侵してしまったり,悪意のある使い方をしてウイルスをばら撒いてしまったり,,,,優秀なソフトウェアであればあるほど悪用されたときの影響もまた大きいのでしょうか.

著作権を持つ方,ソフトウェア作成者の方,どちらの方が「いい」とか「悪い」とかいう議論をする気はありません.どちらの言い分も理解できる部分が多くあるのも事実ですし.ただ,物事が進歩する妨げにならないことを祈るばかりです.