今春の新入社員は?

(2007/03/31再編集)

http://bizplus.nikkei.co.jp/genre/top/index.cfm?i=2007032607419b1
今春の新入社員は「デイトレーダー型」・人数多いが定着は未知数

社会経済生産性本部というところが出しているようです.

デイトレーダー型に関する元文書
http://www.jpc-sed.or.jp/teigen/index.html

いつからこんなことやってるんだと思い,遡ってみました.

  • H19「デイトレーダー型」
    • 景気の回復で久々の大量採用だったが、氷河期前とは異なり、細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想される。ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要。
      • (解説)景気の回復を背景に今年は大量の新入社員が誕生した。平成不況以前のような華々しい入社式を挙行した企業も多いだろう。しかし、これを期に平成不況以前のような「企業戦士」型の人材を育てようと虎視眈々と待ち構えていると、その期待は裏切られる。就職氷河期後の新入社員は、就職した会社とともに育っていこうとは考えず、常に、よい待遇、よい仕事を求めて「銘柄の乗り換え」つまり「転職」を目論む傾向がある。その意識は昨今のネット上の個人投資家に近い。ネットを通じた横のつながりで情報交換をするのもいいが、一人前の働き手になるにはそれなりの時間がかかることも新入社員たちには忘れないでほしい。自分さがしも大事だが、まずは目の前の仕事にじっくり取り組むことを期待したい。
  • H18「ブログ型」
    • 表面は従順だが、様々な思いを内に秘め、時にインターネット上の日記を通じ大胆に自己主張する。繊細な感受性とブログ的なネットワーク力に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向もある。
      • (解説)厳しい就職戦線に勝ち抜いてきただけに、会社の上司や先輩のあしらいかたには長けている。そのためあまり目立たず、無関心に見えることもある。そこにつけこんで頭ごなしに叱ったりすると、会社の枠組みを超えた同世代の横の繋がりの中で心情を吐露したりする。また、さびしがりやで繋がりたがったり、自分を認めてもらいたい強い欲求を持つ。認められると思いがけない力を発揮することもある一方で、本人の気分や他人の評価ひとつで、すぐに萎えてしまう傾向もある。温かい眼差しと共感が、育成の鍵である。
  • H17「発光ダイオード型」
    • 電流を通す(=ちゃんと指導する)と、きれいに光る(=いい仕事をする)が、決して熱くはならない(=冷めている)。
  • H16「ネットオークション型」
    • ネット上で取引が始まり、良いものには人気が殺到しさっさと売れる一方で、PR不足による売れ残りも多数。一方でブランド名やアピールに釣られて高値で落札したものの、入手後にアテが外れることもある。

そういえば,この「ブログ型」の文書って職場に貼ってあったなぁ...こんなんで攻略しようとしたって無駄でしょう(−−;

思うのは自分勝手な分類だなぁということ.

昨年にしろ今年にしろある意味では最近の若い(と分類される)人をあらわしているとも言えるのかもしれないですが,そういう風に教育してきた面があるでしょ?常によりよいところを目指して,ここ最近は転職市場が成長してくるほど転職が多い.そういったことをもてはやしているような雰囲気がある.(普通に考えて若い人だけが転職するわけではない量だろう)
その上で,「一人前の働き手になるにはそれなりの時間がかかることも新入社員たちには忘れないでほしい。自分さがしも大事だが、まずは目の前の仕事にじっくり取り組むことを期待したい。」っていわれたって,虚空に響くだけでしょう.まあ,この文章を新入社員が読んでいるかも怪しいけど.(この時期,引越しや何やかやでそんな暇はなかった.「ブログ型」って知ったのは,実務に入った後.7月くらいかなぁ.)

社会経済生産性本部ってなんだ?と思って調べてみると,概要は以下のようになっているそうです.

http://www.jpc-sed.or.jp/index.html
(財)社会経済生産性本部は、「生産性向上対策について」の閣議決定(1954年9月24日)に基づき1955年3月1日に設立された(財)日本生産性本部を母胎に、1973年11月12日に同生産性本部から分離独立(社団法人認可1976年12月20日)し、1994年3月31日に解散した(社)社会経済国民会議を1994年4月1日に統合して発足した非営利法人です。

....新入社員を分類して生産性向上につながるんだ.ふぅーん...*1こんなん一概に当てはまるわけないしなぁ..

ざっとこの組織の一年分の提言のタイトルを眺めてみると,アンケートなどを通じてデータを集め調査をいろいろとやっているようです.しかし,アンケートの対象の属性にもよるよなぁ...新入社員の意識調査の場合はこの本部が主催する研修のようなものに参加した人からとっているデータが大半のようです.

理事・監事,多すぎやなぁ.いろんな企業の会長とか大学の先生とかが名を連ねている...

*1:んなばかな!!